ES・履歴書の提出期限が迫る中、趣味特技欄で手が止まる就活生は少なくありません。
本記事では、就活の履歴書の趣味特技欄の書き方を、テンプレート・趣味別の例文・NG例まで網羅的に解説します。
読書・旅行・音楽・ゲーム・絵を描くこと・野球観戦・城巡りなど、趣味別の例文を豊富に掲載しているので、自分の趣味に当てはめるだけで「人柄が伝わる趣味特技欄」が完成します。
就活の履歴書の趣味特技欄を採用担当者が見る理由3つ
採用担当者は趣味特技欄を「人柄」や「社風との相性」を測る材料として見ています。
具体的には、以下の3つの観点です。
面接の会話の糸口になる
面接官は、緊張をほぐす目的で趣味特技から質問することがあります。
「最近どんな本を読みましたか?」「筋トレはどのくらいのペースで?」といった質問は、いわばアイスブレイク。話しやすい内容を書いておくと、面接の雰囲気がやわらぎ、本来の実力を出しやすくなります。
逆に、趣味特技欄が空欄だと、面接官がアイスブレイクの材料を見つけられません。面接が堅い雰囲気のまま進んでしまうリスクがあるので、空欄は避けましょう。
人柄・価値観を見ている
採用担当者は、趣味特技欄から「この人はどんな性格か」を推測しています。
たとえば、チームスポーツなら協調性、読書なら知的好奇心、料理なら段取り力。「何をやっているか」だけでなく、「どう取り組んでいるか」を見ているのがポイントです。
社風との相性チェックにも使われます。体育会系の社風なら体力・行動力が伝わる趣味、クリエイティブな社風なら表現力が伝わる趣味が刺さりやすい傾向。企業研究を踏まえて趣味を選ぶと、書類通過率が上がります。
仕事に活かせるスキルを確認している
趣味特技から「継続力」「計画性」「集中力」など、仕事に通じる資質を読み取ろうとする面接官もいます。
プログラミングや語学といったスキルが直結する趣味であれば、加点要素にもなり得ます。ただし、無理にこじつける必要はありません。
「筋トレ→忍耐力があります!」のような強引なアピールはかえって逆効果。自然体で書くのが大前提です。
就活の履歴書の趣味特技欄のテンプレート
趣味特技欄の書き方には、大きく「箇条書き」と「文章形式」の2つのフォーマットがあります。
どちらを使うかは履歴書やESのスペースによって変わりますが、「結論→補足説明」の構成が基本。文字数は50〜150字程度が目安です。
箇条書きで書くフォーマット
履歴書の欄が小さい場合や、趣味と特技を両方書きたい場合に向いているフォーマットです。
書き方は「趣味名(補足説明)」のシンプルな形。1行で完結するため、採用担当者にとっても読みやすいのがメリットです。
趣味:読書(月5冊ほど読みます。特にビジネス書が好きで、学んだ内容をアルバイト先で実践しています)
特技:料理(和食が得意で、週末は出汁から自分で準備しています)
趣味:ランニング(大学2年から週3回、5kmを走っています。フルマラソン完走が目標です)
特技:英会話(留学経験を活かし、週2回オンライン英会話を続けています)
ポイントは、趣味名だけで終わらせず、カッコ内に「頻度」や「取り組み方」を添えること。1行でも人柄が伝わる書き方になります。
文章形式で書くフォーマット
ESの趣味特技欄は、50〜150字程度の文章で書くケースが多いです。
構成は「結論→きっかけ・動機→取り組み方や学び」の3ステップ。この順番で書くと、短い文章でも人柄が伝わります。
私の趣味はランニングです。大学2年の時に体力不足を感じて始めました。週3回5kmを走ることを習慣にしており、継続する力が身につきました。今年はフルマラソンに挑戦する予定です。
特技は料理です。一人暮らしをきっかけに自炊を始め、今では和食を中心に30品以上のレパートリーがあります。友人に振る舞うと「お店みたい」と言ってもらえるのがやりがいです。
文章形式は「なぜやっているか」「どう取り組んでいるか」を自然に盛り込めるのが強み。面接での深掘りにもスムーズに対応できます。
就活の履歴書の趣味特技の書き方で差がつく3つのコツ
フォーマットを押さえたら、次は「他の就活生と差がつく書き方」を意識しましょう。
読書や旅行といったありきたりな趣味でも、工夫次第で印象はガラッと変わります。
数字を入れて具体性を出す
趣味特技欄で一番手軽に差がつくのが「数字」です。
「月○冊」「週○回」「○年間継続」といった数字を入れるだけで、説得力がまったく違います。
| NG例 | OK例 |
|---|---|
| 読書が趣味です | 読書(月5冊ペース。大学4年間で200冊以上読みました) |
| 筋トレをしています | 筋トレ(週3回ジムに通い、ベンチプレスは自体重の1.2倍を達成) |
| 旅行が好きです | 旅行(国内30都道府県を訪問。年4回は一人旅をしています) |
「読書が趣味です」と「月5冊ペースで200冊以上」では、採用担当者に残る印象が段違い。数字は嘘をつかないので、面接で深掘りされても堂々と答えられます。
きっかけや動機を一言添える
「なぜその趣味を始めたか」を一言添えると、人柄がグッと伝わります。
たとえば「料理(一人暮らしをきっかけに始め、今では週5日自炊しています)」のように書くと、「自立心がある人だな」という印象を与えられます。
動機があると面接で深掘りされたときも話が広がりやすいです。
「なぜ始めた?」→「一人暮らしで…」→「今はどのくらい?」と自然に会話が進みます。
面接で深掘りされても答えられる内容を選ぶ
趣味特技欄は、面接でほぼ確実に触れられます。
「なぜ始めたんですか?」「どのくらいの頻度でやっていますか?」「最近ハマっていることは?」といった定番の質問に、自分の言葉で答えられる内容だけ書くのが鉄則です。
見栄を張って「テニス(全国大会出場)」と書いたのに、実際は2年前にやめていた…というのが一番まずいパターン。今現在、自信を持って語れる趣味特技を選びましょう。
就活の履歴書の趣味の例文一覧
ここからは、就活生がよく書く趣味を網羅し、趣味別に例文を紹介します。
箇条書き・文章の両方の例文を載せているので、自分の書きやすい方を参考にしてください。
読書
- 箇条書き例
-
読書(月3冊ほど読みます。特に歴史小説が好きで、司馬遼太郎の作品を10冊以上読みました)
- 文章例(100字程度)
-
趣味は読書です。高校時代に歴史小説にハマり、大学では月3冊ペースで読んでいます。特に司馬遼太郎作品が好きで、登場人物の決断力や行動力に刺激を受けています。(78字)
面接では「最近読んだ本は?」「好きなジャンルは?」と聞かれることが多いです。1冊は具体的な書名と感想を準備しておくと安心です。
旅行
- 箇条書き例
-
旅行(国内30都道府県を訪問。現地の食文化を調べてから行くのが楽しみです)
- 文章例(100字程度)
-
趣味は旅行です。大学入学後に一人旅を始め、これまでに国内30都道府県を訪れました。事前に現地の食文化や歴史を調べてから行くのがこだわりで、計画を立てる過程も楽しんでいます。(85字)
旅行は「計画性」「好奇心」「行動力」をアピールできる趣味です。訪問した都道府県数や旅のスタイルを添えると具体性が増します。
音楽鑑賞・楽器演奏
- 箇条書き例
-
ピアノ演奏(5歳から15年間継続。大学でも軽音サークルに所属し、年2回のライブに出演しています)
- 文章例(100字程度)
-
特技はピアノ演奏です。5歳から15年間続けており、大学では軽音サークルでキーボードを担当しています。年2回のライブに向けてチームで練習する時間が一番好きです。(78字)
「音楽鑑賞」だけだと受動的な印象になりがちです。「年○回ライブに行く」「好きなアーティストの全アルバムを聴いた」など、能動的な行動を添えると印象が変わります。
継続年数が長い場合は、数字がそのまま「継続力」のアピールになるのも強み。
料理
- 箇条書き例
-
料理(和食が得意で、出汁から自分で準備します。友人に振る舞うのが楽しみです)
- 文章例(100字程度)
-
趣味は料理です。一人暮らしをきっかけに始め、今では和食を中心にレパートリーが30品以上あります。休日に友人を招いて手料理を振る舞うのが楽しみです。(72字)
料理は「自己管理能力」「段取り力」「創意工夫」をアピールできます。面接で「得意料理は?」と聞かれるのが定番なので、1〜2品は具体的なメニュー名を用意しておきましょう。
筋トレ・スポーツ
- 箇条書き例
-
筋トレ(週3回ジムに通い、体脂肪率を25%→15%に改善しました)
- 文章例(100字程度)
-
趣味は筋トレです。大学1年の時に始め、週3回ジムに通っています。半年で体脂肪率を25%から15%に落とせたことが自信になり、目標を決めてコツコツ取り組む習慣が身につきました。(84字)
数字を入れると「継続力」「目標達成力」が一目で伝わります。
チームスポーツなら「協調性」、個人スポーツなら「自律性」のアピールに繋がるので、自分がどんな印象を与えたいかで書き方を工夫してみてください。
映画・ドラマ鑑賞
- 箇条書き例
-
映画鑑賞(年間50本以上鑑賞。感想をSNSに記録し、500件以上投稿しています)
- 文章例(100字程度)
-
趣味は映画鑑賞です。年間50本以上は観ており、ヒューマンドラマが特に好きです。鑑賞後は必ず感想をSNSに投稿しており、記録は500件を超えました。(72字)
「鑑賞」だけで終わらせず、「記録」「分析」「発信」などのアウトプット行動を添えるのがコツ。「ただ観ているだけの人」ではなく「能動的に楽しんでいる人」という印象になります。
ゲーム
ゲームは書き方次第で十分好印象にできます。
ポイントは、「戦略性」「チームワーク」「目標達成」のいずれかに変換すること。
- 箇条書き例
-
オンラインゲーム(チームリーダーとして20名をまとめ、全国大会で上位入賞しました)
- 文章例(100字程度)
-
趣味はオンラインゲームです。チームリーダーを務めており、20名のメンバーの役割分担や戦略を考えています。全国大会では上位入賞を果たし、チームで目標を達成する楽しさを学びました。(88字)
ただし、業界や企業の社風によっては「ゲーム」と直接書かないほうが無難な場合もあります。IT・ゲーム・エンタメ業界であればプラスに働きますが、堅めの業界なら「戦略シミュレーション」「チーム競技」といった表現に言い換えるのも一つの手です。
絵を描くこと
- 箇条書き例
-
イラスト制作(SNSに作品を投稿しフォロワー1,000人。企業からイラスト制作の依頼を受けた経験もあります)
- 文章例(100字程度)
-
趣味はイラスト制作です。高校時代から描き続けており、SNSに投稿した作品がフォロワー1,000人に支持されています。依頼を受けて制作した経験もあり、表現力を磨き続けています。(84字)
クリエイティブ職やデザイン職を志望している場合は、ポートフォリオサイトのURLを添えるのも有効です。数字(フォロワー数・制作点数・活動年数)を入れると説得力が増します。
野球観戦・城巡り・カメラ・散歩など
趣味は「メジャーなもの」でなくても大丈夫。むしろ珍しい趣味のほうが面接で会話が盛り上がることもあります。
どの趣味でも、「具体性」と「取り組みの姿勢」を添えれば好印象に繋がります。
| 趣味 | 例文 | アピールできる資質 |
|---|---|---|
| 野球観戦 | 年間30試合以上球場で観戦。 選手のデータを分析するのが好きです | 分析力・継続力 |
| 城巡り | 日本100名城のうち45城を訪問。 歴史背景を調べてから行くのがこだわりです | 計画性・探究心 |
| カメラ | 風景写真が好きで、週末は撮影に出かけています。 コンテスト入賞歴あり | 表現力・観察力 |
| 散歩 | 毎朝30分、季節の花を写真に撮りながら歩いています。 | 健康管理・習慣力 |
| カフェ巡り | 月に10店以上訪問。 店の雰囲気やコーヒーの味をノートに記録しています | 好奇心・記録力 |
| 御朱印集め | 関東圏の神社仏閣を50か所以上訪問。 御朱印帳は3冊目に入りました | 行動力・継続力 |
「散歩」や「カフェ巡り」のように一見地味な趣味でも、数字や行動の工夫を添えれば立派なアピール材料になります。
就活の履歴書の特技の例文一覧
特技は「人より少し得意なこと」「人に教えられること」が目安です。
全国大会で優勝したとか、プロ級の腕前がなくても問題ありません。日常の中で「ちょっと得意かも」と思えることがあれば、それは十分に特技と言えます。
コミュニケーション力・傾聴力
初対面の人ともすぐに打ち解けられます。アルバイトで飲食店の接客を3年間続けており、常連のお客様から名前で呼ばれるようになりました。相手の話をしっかり聞くことを意識しています。
注意点として、「コミュニケーション能力が高いです」と書くだけではNGです。採用担当者は「具体的にどんな場面で?」と気になるので、エピソードで示しましょう。
面接では「お客様と接する中で困ったことは?」と深掘りされることが多いため、1つは具体的なエピソードを準備しておくと安心です。
語学力・PCスキル
英語が得意です。TOEICは750点ですが、点数以上に「使えること」にこだわっています。海外旅行先で現地の方と会話を楽しむのが好きで、帰国後もオンライン英会話を週2回続けています。
語学は資格欄に書いている場合、趣味特技欄では別の角度から書くのがポイントです。スコアの重複ではなく、「どう使っているか」というエピソードを添えましょう。
PowerPointでの資料作成が得意です。ゼミの発表資料は毎回自分が担当しており、教授から「見やすい」と評価されています。図解やグラフを使って情報を整理するのが好きです。
「Word・Excel・PowerPoint」と書くだけでは差がつきません。「何に使っているか」「どのレベルか」まで書くと説得力が出ます。
体力・忍耐力・継続力
マラソンが特技です。大学2年からフルマラソンに挑戦し、週4回の練習を2年間続けた結果、4時間台で完走できました。目標に向かってコツコツ努力することが得意です。
数字で裏付けがあると説得力が段違い。「週4回」「2年間」「4時間台」と3つの数字が入っているだけで、「本当にやっている人だな」と伝わります。
体育会系の学生は、部活やスポーツ経験をそのまま特技として活かしやすいです。引退済みでも「○年間継続した」という事実は十分なアピール材料になります。
早起き・暗算・片付けなど
「特技」と聞くと大げさに感じるかもしれませんが、日常的なスキルでも書き方次第で好印象にできます。
大事なのは「すごいかどうか」ではなく、「継続しているかどうか」です。
| 特技 | 例文 | アピールできる資質 |
|---|---|---|
| 早起き | 大学4年間、毎朝6時に起きてランニングを続けています。 | 自己管理力・規律性 |
| 暗算 | 買い物の際に合計金額を暗算で計算するのが得意です。 そろばん3級を取得しています。 | 集中力・正確性 |
| 片付け | 部屋の整理整頓が得意で、友人の引っ越しの荷造りをよく手伝います。 | 整理力・段取り力 |
| タイピング | ブラインドタッチで1分間に300文字以上入力できます。 | 正確性・効率性 |
| 人の名前を覚える | アルバイト先で200人以上のお客様の名前と好みを覚えています。 | 記憶力・対人スキル |
| 節約 | 月の食費を2万円以内に収める自炊術を3年間続けています。 | 計画性・自己管理力 |
「早起き」や「片付け」のような地味な特技でも、具体的なエピソードと数字を添えれば、立派な自己PRになります。
履歴書に趣味特技がない時の対処法3つ
「趣味も特技も本当に思いつかない…」という悩みは、就活生あるある。
ただし、「特になし」や空欄はおすすめしません。趣味特技欄はアピールの場であり、空欄にすると自ら機会を捨てることになります。
見つからない場合は、以下の3つの方法を試してみてください。
日常の行動を振り返って見つける
趣味特技が思いつかないのは、「すごいことをしていないと書けない」と思い込んでいるケースがほとんどです。
まずは「普段どんなことに時間を使っているか」を棚卸ししてみましょう。
- 休日に一番長くやっていることは?→ 例:YouTube視聴 →「映像コンテンツの分析が好き」
- 毎日欠かさずやっていることは?→ 例:自炊 →「料理が趣味」
- 友人によく褒められることは?→ 例:LINEの返信が丁寧 →「文章を書くのが得意」
- お金を使ってしまうジャンルは?→ 例:カフェ巡り →「月10店以上訪問」
- 人に教えた経験があることは?→ 例:後輩にExcelの使い方を教えた →「PCスキルが得意」
意外と、毎日やっていることの中に「趣味」や「特技」の種は埋まっています。
周囲の人に「自分の得意なこと」を聞く
自分では当たり前と思っていることが、他人から見ると立派な特技であるケースは多いです。
たとえば「説明がわかりやすい」「話を聞くのが上手い」「約束を絶対に守る」など、友人に何気なく言われた褒め言葉の中にヒントがあります。
- 仲の良い友人3〜5人に「自分の得意なことって何だと思う?」とLINEで聞く
- 回答の中で2人以上が共通して挙げたことをピックアップ
- ピックアップした内容を、趣味特技欄で使えるエピソードに変換する
「友人に何かを教えた経験」「よく頼られること」から探すのも有効です。
ありきたりでも1つに絞って深く書く
「読書」「散歩」「音楽鑑賞」など、ありきたりな趣味でも問題ありません。
大事なのは「何をやっているか」より「どう取り組んでいるか」を具体的に書くこと。複数書くより、1つを掘り下げるほうが人柄は伝わります。
| NG例 | OK例 |
|---|---|
| 趣味:読書、映画鑑賞、散歩 | 趣味:散歩(毎朝30分、季節の花を写真に撮りながら歩いています。写真は500枚以上になりました) |
| 特技:コミュニケーション能力 | 特技:聞き上手(アルバイト先のカフェで常連のお客様50人以上のお名前と好みを覚えています) |
NG例は3つ並べただけで中身がゼロ。OK例は1つに絞って具体性を出しているので、採用担当者の記憶に残ります。
就活の履歴書の趣味特技欄に書かないほうがいいNG例
趣味特技欄に書く内容次第では、書類選考でマイナス評価になることもあります。
「何を書くか」だけでなく、「何を書かないか」も重要。ここでは避けたほうがいいNG例をカテゴリ別に紹介します。
ギャンブル
パチンコ・競馬・競艇などのギャンブル系は、趣味特技欄には書かないほうが無難です。
理由は、「金銭管理に不安がある人」という印象を与えるリスクがあるから。採用担当者の中にはギャンブルに対してネガティブなイメージを持つ人も少なくありません。
「でも、競馬は戦略的に楽しんでいるし…」と思うかもしれません。ただ、書類選考の段階で戦略性を伝えるのは難しいです。面接まで進めば説明できますが、書類ではリスクを避けるのが得策です。
競馬が好きなら「データ分析(競馬のレースデータを統計的に分析し、予測モデルを作成するのが趣味です)」のように、「分析」にフォーカスすれば印象は変わります。
政治・宗教
政治活動や宗教活動を趣味特技欄に書くのは避けましょう。
信条の自由は当然ありますが、採用の場では「思想の偏り」と受け取られるリスクがあります。面接官の政治・宗教に関する考え方はさまざまなので、あえて触れる必要はありません。
特に集団面接やグループディスカッションの場では、他の就活生や面接官との関係性にも影響しかねないため注意が必要です。
ボランティア活動として書きたい場合は、「地域の清掃活動に月1回参加しています」「子ども食堂の運営を手伝っています」のように活動内容に焦点を当てると、マイナス印象を避けつつアピールできます。
「特になし」
趣味特技欄に「特になし」と書くのは、最も避けたいパターンです。
空欄や「特になし」は、採用担当者に「自己分析ができていない」「やる気がない」と受け取られる可能性があります。趣味特技欄はアピールの場なので、白紙で提出するのは自らチャンスを放棄しているのと同じです。
実際、採用担当者向けのアンケートでも「特になしは印象が悪い」という回答が多く見られます。「書くことがない」のではなく、「見つけていないだけ」です。
本当に思いつかない場合は、先ほど紹介した「日常の行動を振り返る」「周囲に聞く」「1つに絞って深く書く」の方法を試してみてください。毎日やっていること(自炊・散歩・SNS投稿など)の中に必ず1つは見つかるはずです。
「睡眠」「テレビ鑑賞」など受動的な趣味
「睡眠」「テレビ鑑賞」「ネットサーフィン」など、受動的すぎる趣味は避けたほうがいいです。
理由はシンプルで、「何も頑張っていない人」という印象を与えてしまうから。趣味特技欄は人柄をアピールする場なので、能動的に取り組んでいるものを書きましょう。
ただし、言い換えでカバーできるケースもあります。
| 言い換え例 | |
|---|---|
| Before | After |
| テレビ鑑賞 | ドキュメンタリー番組の視聴 (社会問題をテーマにした番組が好きで、週3本は欠かさず視聴しています) |
| 睡眠 | 健康管理 (毎日7時間の睡眠と朝のストレッチを3年間欠かさず続けています) |
| ネットサーフィン | 情報収集 (IT系のニュースサイトを毎朝チェックし、気になった記事をNotionにまとめています) |
「睡眠」を書くなら「健康管理」、「テレビ」を書くなら「特定ジャンルの視聴」に変換するだけで印象はまったく変わります。
就活の履歴書に趣味特技を書く時の注意点
NG例とは別に、「書く内容自体は問題ないけど、書き方で損をする」ケースもあります。
せっかくいい趣味特技を持っていても、伝え方を間違えると面接で不利になるリスクも。ここでは3つの注意点を紹介します。
推し活・ゲームはそのまま書かず言い換える
推し活やゲームが趣味の就活生は多いですが、「推し活」「ゲーム」とだけ書くと企業によっては伝わりにくいです。
大事なのは、「活動の中で得たスキルや経験」に変換すること。
| Before(そのまま) | After(言い換え) |
|---|---|
| 推し活 | ライブイベントの企画・運営に参加(年6回以上) |
| 推し活 | SNSでファンコミュニティを運営(メンバー300人) |
| ゲーム | チーム戦略ゲーム(リーダーとして20名をまとめ全国大会出場) |
| ゲーム | ゲーム攻略記事の執筆(月間PV5,000のブログを運営) |
「推し活」「ゲーム」という言葉自体が悪いわけではありません。IT・エンタメ系の企業なら好印象になることもあります。
ただ、堅めの業界を受ける場合は、活動内容をスキルに変換したほうが安全。面接でも「なぜその活動を?」と聞かれたときに答えやすくなります。
嘘や盛りすぎは面接で詰まるリスクがある
趣味特技欄で嘘を書いたり、実績を盛りすぎたりするのはやめましょう。
面接で「具体的に教えてください」と深掘りされた瞬間、答えに詰まると信頼を一気に失います。採用担当者はたくさんの就活生を見てきているので、嘘はほぼバレます。
「盛る」のではなく「見せ方を工夫する」が正しいアプローチです。「読書が好き」なら、「月○冊読んでいて、最近は○○というジャンルにハマっている」と具体性を足すだけで印象は十分良くなります。
履歴書と面接の回答を一貫させる
履歴書に書いた内容と、面接での回答に矛盾があると信頼を失います。
たとえば、履歴書に「筋トレ(週5回ジムに通っています)」と書いておいて、面接で「最近は月1回くらいです」と言ってしまうと、「この人の話は本当なのか?」と疑われます。
提出前に、「この内容で面接質問されたら、自信を持って答えられるか?」と自問してみてください。
友人や家族に「これって面接で聞かれたら答えられる?」と模擬質問してもらうのもおすすめです。第三者の目で見てもらうと、自分では気づかない矛盾に気づけます。
面接で趣味特技を深掘りされた時の答え方
趣味特技は面接でほぼ確実に触れられます。
「履歴書に書いた趣味について教えてください」「なぜその趣味を始めたんですか?」といった質問は定番中の定番。事前準備をしておけば、趣味特技の話題がそのまま自己PRに繋がります。
質問パターンと回答例
面接で聞かれやすい質問パターンと、回答例を紹介します。
| 質問パターン | 回答例(読書の場合) |
|---|---|
| なぜその趣味を始めたんですか? | 高校の先生に薦められた1冊がきっかけで、歴史小説にハマりました |
| どのくらいの頻度でやっていますか? | 月3冊ペースで、通学の電車の中で読むことが多いです |
| 最近ハマっていることは? | ビジネス書にも手を出すようになり、先月は○○を読みました |
| その趣味から学んだことは? | 著者によって物事の見方が全く違うことを知り、多角的に考える癖がつきました |
| 仕事に活かせそうなことは? | 情報を整理して自分の言葉でまとめる力が身についたと感じています |
| 回答例(筋トレの場合) | |
|---|---|
| 質問パターン | 回答例 |
| なぜ始めたんですか? | 大学入学後に体力の衰えを感じ、自分を変えたいと思ったのがきっかけです |
| 頻度は? | 週3回、大学近くのジムに通っています |
| 目標はありますか? | ベンチプレスで自体重の1.5倍を挙げることが目標です。現在は1.2倍まで来ました |
| 何を学びましたか? | 成果が出るまでに時間がかかるからこそ、計画を立ててコツコツ続ける大切さを実感しました |
質問に対しては30秒〜1分程度で回答するのが目安です。長くなりすぎると面接官が退屈してしまうので、簡潔に答えましょう。
回答は「結論→きっかけ→学び」の順で話す
面接で趣味特技を聞かれたときは、「結論→きっかけ→学び」の3ステップで答えるとスムーズです。
- NG例
-
「えーと、音楽が好きで…昔からピアノをやっていて…小さい頃に母に習わされて…でも今は好きで続けています」
- OK例
-
「趣味はピアノ演奏です(結論)。5歳の時に母の影響で始め、15年間続けています(きっかけ)。大学では軽音サークルでキーボードを担当しており、チームで1つの音楽を作り上げる楽しさを学びました(学び)」
NG例は結論が後回しで、どこがゴールなのか分かりません。OK例は最初に「ピアノ演奏」と結論を言っているので、面接官がスムーズに聞けます。
回答の長さは30秒〜1分が目安。事前に声に出して練習しておくと、本番でもスムーズに話せます。
まとめ
就活の履歴書の趣味特技欄は、特別な実績がなくても「あなたの人柄」が伝われば十分です。
押さえるべきポイントは3つ。「箇条書き or 文章のフォーマットで正しく書くこと」「例文を参考に数字と動機を添えること」「NG例と注意点を知ってマイナス評価を避けること」です。
「何を書けばいいか分からない」と思っていた方も、この記事の例文を参考にすれば、自分だけの趣味特技欄が完成するはずです。
