就活の履歴書で「資格欄ってどう書けばいいの?」と悩んでいませんか。
正式名称の書き方、取得年月の並べ方、「合格」と「取得」の使い分け。 ルールを知らないまま提出すると、それだけで「ビジネスマナーが欠けている」と判断されるリスクがあります。
この記事では、就活の履歴書における資格・免許欄の正しい書き方を、記入見本つきで解説します。 資格なし・取得見込み・勉強中の場合の対処法や、何級から書けるかの目安まですべてカバーしているので、読み終わるころには迷わず履歴書を仕上げられるようになります。
就活の履歴書の資格・免許欄の記入見本
資格・免許欄は、書き方を間違えるだけで「基本マナーができていない」と判断されることがあります。
まずは完成形の見本を確認しておきましょう。 自分の状況に近いパターンを参考にすれば、迷わず書き進められます。
免許1つ+資格2つを記載した場合
最も多いのが、運転免許+資格1〜2つというパターンです。 記載のルールはシンプルで、取得年月が古い順に並べるだけ。
以下が記入例です。
| 年 | 月 | 免許・資格 |
|---|---|---|
| 2023 | 3 | 普通自動車第一種運転免許 取得 |
| 2024 | 6 | 実用英語技能検定 2級 合格 |
| 2024 | 11 | 日本商工会議所簿記検定試験 2級 合格 |
| 以上 |
ここで押さえておきたいのが3つ。
まず、資格名は正式名称で書くこと。 「英検」「簿記」などの略称はNGです。
次に、試験に受かったものは「合格」、免許が交付されたものは「取得」と書き分けます。 英検・簿記は「合格」、運転免許は「取得」。
最後に、すべて書き終えたら次の行に「以上」と入れて締めます。 記入漏れではないことを示すためのマナーなので、忘れないようにしましょう。
資格なしの場合
資格を持っていない場合は、「特になし」と記載します。
| 年 | 月 | 免許・資格 |
|---|---|---|
| 特になし | ||
| 以上 |
空欄のまま提出するのはNGです。 採用担当者から「書き忘れ」と判断される可能性があります。
「なし」だけ、「ありません」といった書き方もマナーとしては不適切。 書くことがなくても、「特になし」と正しく記載して「以上」で締めましょう。
ちなみに、資格なし=書類選考で不利になるわけではありません。
新卒採用はポテンシャル重視が基本です。 採用担当者が見ているのは、資格の有無よりも志望動機やガクチカの内容。薬剤師や建築士のように業務に必須の資格でない限り、資格欄で合否が決まることはほぼないので安心してください。
取得見込み・勉強中の資格がある場合
まだ取得していない資格でも、条件を満たせば履歴書に記載できます。 「取得見込み」と「勉強中」の2パターンがあり、それぞれ書き方が異なります。
| 年 | 月 | 免許・資格 |
|---|---|---|
| 2023 | 3 | 普通自動車第一種運転免許 取得 |
| 2026 | 3 | 普通自動車第一種運転免許 取得見込み |
| 日本商工会議所簿記検定試験 2級 取得に向けて勉強中 | ||
| 以上 |
「取得見込み」は、受験予定が決まっていて合格の見通しがある場合に使います。 「勉強中」は、受験日が未定でも実際に学習を進めている場合に使える表現。
どちらも「意欲のアピール」になるので、該当する資格があれば積極的に書きましょう。 詳しい条件や注意点は、後述の「取得見込み・勉強中の書き方」で解説します。
資格が多く欄に収まらない場合
資格をたくさん持っている場合は、応募先に関連するものを優先して記載します。
| 年 | 月 | 免許・資格 |
|---|---|---|
| 2022 | 8 | 普通自動車第一種運転免許 取得 |
| 2023 | 6 | TOEIC Listening & Reading Test 750点取得 |
| 2024 | 2 | 日本商工会議所簿記検定試験 2級 合格 |
| 2024 | 11 | ITパスポート試験 合格 |
| 以上 |
上記のように、志望する業界・職種で評価されやすい資格から順に記載するのがポイントです。
関連性の低い資格は省略しても問題ありません。 趣味系の検定や業務に直結しない民間資格は、無理に詰め込まなくて大丈夫です。
どうしても書ききれない場合は、欄の最後に「その他の資格は別紙参照」と記載し、職務経歴書やスキルシートに一覧をまとめる方法もあります。
就活の履歴書の資格・免許欄の書き方の基本ルール3つ
資格欄の書き方にはルールがあります。 ルールを守れていないと「ビジネスマナーが身についていない」と判断されるリスクがあるので、必ず確認しておきましょう。
取得年月が古い順に記載する
資格・免許は、取得年月が古い順に上から並べます。 「免許を先に書く」「資格を先に書く」といった区分はありません。
| 記載順 | 正しい例 | 間違った例 |
|---|---|---|
| 1行目 | 2022年8月 普通自動車第一種運転免許 取得 | 2024年11月 日本商工会議所簿記検定試験 2級 合格 |
| 2行目 | 2023年6月 実用英語技能検定 2級 合格 | 2023年6月 実用英語技能検定 2級 合格 |
| 3行目 | 2024年11月 日本商工会議所簿記検定試験 2級 合格 | 2022年8月 普通自動車第一種運転免許 取得 |
年の表記は和暦でも西暦でもOKですが、履歴書全体で統一してください。 学歴欄が西暦なのに資格欄だけ和暦、というのはNG。
取得年月が分からない場合は、合格証書を確認するのが確実です。 手元にない場合は、資格の主催団体に問い合わせれば再発行や照会ができます。
資格・免許は正式名称で書く
履歴書に書く資格名は、すべて正式名称で記載します。 普段使っている略称のまま書いてしまうと、「調べる手間を惜しんだ」と見なされる可能性があります。
以下が、就活で特に間違いやすい資格の正式名称です。
| 略称 | 正式名称 | 末尾 |
|---|---|---|
| 英検 | 実用英語技能検定 ◯級 | 合格 |
| 漢検 | 日本漢字能力検定 ◯級 | 合格 |
| 簿記 | 日本商工会議所簿記検定試験 ◯級 | 合格 |
| TOEIC | TOEIC Listening & Reading Test ◯◯◯点 | 取得 |
| FP | ◯級ファイナンシャル・プランニング技能検定 | 合格 |
| MOS | Microsoft Office Specialist ◯◯ | 合格 |
| ITパスポート | ITパスポート試験 | 合格 |
| 秘書検定 | 秘書技能検定試験 ◯級 | 合格 |
| 宅建 | 宅地建物取引士試験 | 合格 |
| 普通免許 | 普通自動車第一種運転免許 | 取得 |
正式名称が分からない場合は、合格証書の記載を確認するか、主催団体の公式サイトをチェックしましょう。
応募先の業務に関連する資格を優先する
資格が複数ある場合は、志望する業界・職種との関連性が高いものから書くのが鉄則です。
たとえばIT企業を受けるなら、ITパスポートやMOSを先に記載し、書道検定は省略する。 金融業界なら、簿記やFPを優先して、趣味の資格は後回しにしましょう。
ただし、資格が1〜2つしかない場合は別です。 業務との関連が薄くても記載して、空欄を避ける方がマナーとしては正解。
「資格が少ないから何を書けばいいか分からない」という場合は、持っているものはすべて書くくらいの感覚で問題ありません。
運転免許の正式名称と書き方
就活生が最も多く記載するのが運転免許です。
ただ、正式名称を間違えやすいのも運転免許。 取得時期によって名称が変わるケースもあるので、ここでしっかり確認しておきましょう。
普通自動車免許の記載例
運転免許の正式名称は「普通自動車第一種運転免許」です。
記載例はこちら。
| 年 | 月 | 免許・資格 |
|---|---|---|
| 2023 | 3 | 普通自動車第一種運転免許 取得 |
「普通免許」「自動車免許」「普通自動車免許」はすべて略称です。 履歴書には使わないようにしましょう。
末尾は「合格」ではなく「取得」で書きます。 免許証が交付されるタイプの資格は、すべて「取得」が正しい表現です。
AT限定の場合の書き方
AT限定で取得した場合は、括弧書きで明記します。
| 年 | 月 | 免許・資格 |
|---|---|---|
| 2023 | 3 | 普通自動車第一種運転免許(AT限定) 取得 |
「AT限定」を省略して記載するのはやめましょう。
入社後に社用車がマニュアル車だった場合、トラブルになるリスクがあります。 面接で「運転はできますか?」と聞かれた際に、嘘をついていたと判断される可能性も。
ちなみに、AT限定だからといって選考で不利になることはほぼありません。 企業が見ているのは「免許を持っているかどうか」で、AT限定かどうかまで気にするケースは少数派です。
免許証で取得日を確認する方法
運転免許の取得日は、免許証の左下に記載されています。
免許証には3つの日付欄がありますが、確認すべきは「二・小・原」「他」「二種」の欄です。 普通自動車免許の場合は「他」の欄に記載された日付が取得日にあたります。
間違えやすいのが「交付日」と「有効期限」。 「交付日」は免許証が発行された日であり、初回取得日とは異なります。
更新のたびに交付日は変わるので、取得年月の確認には使えません。 必ず左下の日付欄をチェックしてください。
免許証を紛失してしまった場合は、最寄りの運転免許センターで再発行が可能です。
2017年3月11日以前に取得した場合の正式名称
道路交通法の改正により、取得時期によって正式名称が変わります。 現役の就活生にはあまり関係ありませんが、既卒や社会人経験者は確認しておきましょう。
| 取得時期 | 正式名称 |
|---|---|
| 2017年3月12日以降 | 普通自動車第一種運転免許 |
| 2007年6月2日〜2017年3月11日 | 中型自動車第一種運転免許(8t限定) |
| 2007年6月1日以前 | 中型自動車第一種運転免許(8t限定) |
2017年3月11日以前に「普通免許」を取得した場合、法改正に伴い自動的に「中型(8t限定)」に区分が変わっています。
免許証を見ると「中型」の欄に記載があるはずなので、確認してみてください。 履歴書にはそのまま「中型自動車第一種運転免許(8t限定) 取得」と書けばOKです。
就活の履歴書でよく書かれる資格の正式名称と記載例
運転免許以外にも、就活でよく記載される資格があります。
資格ごとに正式名称と記載のポイントを確認しておきましょう。 「合格」「取得」の使い分けは後述の「取得見込み・勉強中の書き方」でも詳しく解説します。
英検(実用英語技能検定)
正式名称は「実用英語技能検定 ◯級 合格」です。
記載例:「2024年6月 実用英語技能検定 2級 合格」
就活で記載する目安は2級以上。 準2級は高校卒業レベルとされており、大学生のアピールとしてはやや弱い印象です。
| 級 | レベル目安 | 就活での記載 |
|---|---|---|
| 1級 | 大学上級 | 記載推奨(強いアピール) |
| 準1級 | 大学中級 | 記載推奨 |
| 2級 | 高校卒業 | 記載OK |
| 準2級 | 高校中級 | アピール力は弱い |
| 3級以下 | 中学卒業 | 記載しない方が無難 |
英検S-CBTで取得した場合も、正式名称は同じです。 「S-CBT」と書き添える必要はありません。
TOEIC
正式名称は「TOEIC Listening & Reading Test ◯◯◯点取得」です。
記載例:「2024年10月 TOEIC Listening & Reading Test 730点取得」
就活での記載目安は600点以上。 500点台以下は「英語が苦手」という印象を与えるリスクがあるため、書かない方が無難です。
スコアの有効期限は公式には2年間ですが、履歴書への記載自体は2年を過ぎていても問題ありません。 ただし、面接で「最新のスコアではないですよね?」と聞かれる可能性はあります。
スコアが高い場合は積極的に記載しましょう。 730点以上あれば、多くの企業で「英語力あり」と評価されます。
簿記(日商簿記検定)
正式名称は「日本商工会議所簿記検定試験 ◯級 合格」です。
記載例:「2024年11月 日本商工会議所簿記検定試験 2級 合格」
2級以上が一般的な評価ラインですが、経理・事務職志望なら3級でも記載して問題ありません。 「数字を扱う仕事に興味がある」という意思表示になります。
注意したいのが、簿記には3つの種類があること。
| 種類 | 正式名称 | 主催団体 |
|---|---|---|
| 日商簿記 | 日本商工会議所簿記検定試験 | 日本商工会議所 |
| 全経簿記 | 簿記能力検定試験 | 全国経理教育協会 |
| 全商簿記 | 簿記実務検定試験 | 全国商業高等学校協会 |
就活で最も評価されるのは日商簿記です。 全経・全商を記載する場合は、正式名称を間違えないようにしましょう。
MOS(Microsoft Office Specialist)
正式名称は「Microsoft Office Specialist ◯◯ 合格」です。
記載例:「2024年9月 Microsoft Office Specialist Excel 365 合格」
事務職や営業職を志望する場合は、実務に直結するスキルの証明として評価されやすい資格。 Word・Excel・PowerPointなど、科目ごとに別の資格として扱われます。
複数の科目に合格している場合は、それぞれ1行ずつ記載してください。
ExcelとWordの両方を持っている場合は、志望職種で使う頻度が高いほうを先に書くのがおすすめです。
その他の主要資格の正式名称一覧
就活でよく記載される資格の正式名称を一覧でまとめました。 履歴書を書く際にご活用ください。
| 略称 | 正式名称 | 末尾 | 記載推奨ライン |
|---|---|---|---|
| 漢検 | 日本漢字能力検定 ◯級 | 合格 | 2級以上 |
| ITパスポート | ITパスポート試験 | 合格 | 合格で記載OK |
| FP | ◯級ファイナンシャル・プランニング技能検定 | 合格 | 3級以上(金融業界志望なら2級以上) |
| 秘書検定 | 秘書技能検定試験 ◯級 | 合格 | 2級以上 |
| 宅建 | 宅地建物取引士試験 | 合格 | 合格で記載OK |
| 基本情報技術者 | 基本情報技術者試験 | 合格 | 合格で記載OK |
| 応用情報技術者 | 応用情報技術者試験 | 合格 | 合格で記載OK |
| 危険物取扱者 | 危険物取扱者試験 ◯種◯類 | 合格 | 合格で記載OK |
| 色彩検定 | 文部科学省後援 色彩検定 ◯級 | 合格 | 2級以上 |
正式名称が分からない場合は、合格証書の記載を確認するのが一番確実です。
就活の履歴書に書くべき資格
資格欄に何を書くか迷ったら、「応募先との関連性」で判断するのが基本です。
資格はあくまで加点要素。 持っていないこと自体は減点になりにくいので、無理にたくさん書く必要はありません。
国家資格(宅建・FP・ITパスポート等)
国が認定基準を設けている国家資格は、業界を問わず信頼性が高く評価されやすい資格です。
代表的なものだと、宅地建物取引士、FP技能検定、ITパスポートなど。 いずれも在学中に取得できる難易度なので、就活生にも人気があります。
特に宅建やFPは不動産・金融業界で直接評価される資格です。 ITパスポートは、IT業界以外の事務職や営業職でも「ITリテラシーがある」と好印象を持たれやすくなっています。
志望業界が決まっているなら、業界に関連する国家資格を優先的に記載しましょう。
語学資格(英検2級以上・TOEIC600点以上)
グローバル企業に限らず、語学資格は幅広い業界で評価されます。
記載目安は英検2級以上、TOEIC600点以上。 このラインを超えていれば、「ビジネス英語の基礎力がある」と見なされやすいです。
TOEFLやIELTSを持っている場合は、外資系企業や留学経験をアピールしたいときに記載すると効果的。 国内企業ではTOEICのほうが認知度が高いので、迷ったらTOEICを優先しましょう。
普通自動車免許
営業職や地方勤務がある企業では、運転免許が必須条件になっていることも少なくありません。
業界を問わず、持っていれば基本的に記載推奨です。 「運転免許しか書くものがない」という場合でも、堂々と書いて大丈夫。
まだ取得していない場合でも、入社までに取得予定であれば「普通自動車第一種運転免許 取得見込み」と記載できます。 教習所に通い始めているなら、早めに記載しておくのがおすすめです。
パソコン関連資格(MOS等)
事務職や営業職を志望するなら、MOSは実務スキルの証明として有効です。
ExcelやWordの操作スキルは入社後すぐに必要になる場面が多く、即戦力のアピールになります。 科目ごとに記載する形式なので、複数持っている場合はそれぞれ書きましょう。
ITパスポートも、IT業界だけでなく一般企業での評価が高まっている資格。 「デジタルスキルの基礎がある」と判断されるため、持っていれば記載して損はありません。
履歴書に書かなくていい資格
持っている資格をすべて書く必要はありません。
ただし、資格が1〜2つしかない場合は話が別です。 面接での話題作りとして、関連性が薄くても記載しておくのは有効な戦略です。
業務と無関係な趣味系の資格
アロマテラピー検定をIT企業に提出したり、ダイビングライセンスを金融機関に出したり。 業務との接点がない資格は、記載してもアピールにつながりにくいです。
欄を埋めるためだけに書いてしまうと、「志望度が低いのでは」と見られるリスクもあります。
判断基準はシンプルで、「面接で聞かれたときに志望動機や自己PRにつなげられるか」。 つなげられないなら、省略しても問題ありません。
志望職種と関連性が薄い民間検定
フードコーディネーター検定を金融業界に出す、カラーコーディネーターをIT企業に出す。 職種と結びつかない民間検定は、省略しても選考に影響はありません。
民間検定は国家資格に比べて知名度が低いことが多く、採用担当者が評価しづらいケースもあります。 「聞いたことがない資格」が並んでいると、面接で説明を求められる場面も。
記載するかどうかは、「採用担当者がその資格を知っているか」を基準に判断するのがおすすめです。
低い級・スコアの語学資格
英検3級以下やTOEIC500点未満は、記載しない方が無難です。
低いスコアを書いてしまうと、「英語力はこの程度」という印象を与えてしまいます。 語学資格は、高いスコアならアピールになりますが、低いスコアはむしろ逆効果。
今のスコアに自信がない場合は、記載を見送ってスコアアップを目指す方が得策です。 就活の締め切りまでに再受験が間に合うなら、積極的にチャレンジしましょう。
取得から時間が経ちすぎている資格
10年以上前に取得した資格は、知識が古くなっている可能性があります。 面接で「今でも使えますか?」と突っ込まれやすい項目です。
特にIT系の資格は技術の変化が速く、5年前の知識でも陳腐化しているケースも少なくありません。
一方で、運転免許のように更新制の資格は有効期限内であれば問題なし。 国家資格も基本的に有効期限はないため、取得時期に関係なく記載できます。
就活生の場合は在学中の取得がほとんどなので、あまり気にする必要はありません。 既卒や社会人経験者が就活をする場合に意識しておきましょう。
採用担当者が履歴書の資格欄で見ている観点
資格欄は、「何を持っているか」だけでなく「どう書いているか」も見られています。
資格欄は「基本的なビジネスマナーが身についているか」を判断する材料でもあるので、書き方にも注意を払いましょう。
正式名称で書けているか
略称で書いていると、「調べる手間を惜しんだ人」という印象を与えます。
特に運転免許の正式名称は、間違いが多い項目として採用担当者の間でも知られています。 「普通免許」「自動車免許」と書いてしまう就活生は意外と多いです。
正式名称を1つでも間違えると、他の記載内容の正確性にも疑問を持たれかねません。 提出前に、すべての資格名が正式名称になっているか必ずチェックしてください。
取得年月が正確か
取得年月の誤記は、「事実確認をしない人」という印象に直結します。
特に運転免許は、「交付日」「有効期限」「取得日」の3つの日付があるため、間違えやすい項目。 更新のたびに交付日が変わるので、取得日と混同しないよう注意が必要です。
合格証書や免許証を手元に用意して、必ず実物で確認してから記載しましょう。 「たぶんこの時期だったはず」という記憶頼りの記載は避けてください。
応募職種との関連性があるか
志望職種に関連する資格が記載されていると、「入社意欲が高い」と好印象です。
IT企業を志望しているのにITパスポートが書いてあったり、経理志望で簿記2級が書いてあったり。 「この業界で働きたい」という意思が伝わるだけで、書類の印象は大きく変わります。
関連する資格を持っていない場合でも、「◯◯ 取得に向けて勉強中」と記載すれば意欲の証明になります。
逆に、応募先と無関係な資格だけが並んでいると「とりあえず埋めた」と見える可能性があるので注意しましょう。
空欄・記入漏れがないか
資格がないのに空欄で提出すると、「記入漏れ」と判断されてしまいます。
書くことがない場合は「特になし」と記載すること。 「意図的に空欄にしているわけではない」と伝わるだけで、印象は変わります。
「以上」の記載忘れも、記入漏れとして見られるリスクがあります。 学歴・職歴欄と同様に、資格欄の最後にも「以上」を入れる習慣をつけておきましょう。
資格がない・少ない場合の対処法
資格がなくても、書類選考で不利になることはほぼありません。
新卒採用はポテンシャル重視が基本です。 資格の有無は加点要素にすぎないので、まずは安心してください。
資格欄に「特になし」と書く
資格がない場合の正しい記載は「特になし」です。
空欄のままにするのはNG。 「なし」「ありません」「特にありません」といった書き方もマナーとしては不適切です。
| 書き方 | 判定 |
|---|---|
| 特になし | OK |
| なし | NG |
| ありません | NG |
| 空欄 | NG(記入漏れと判断される) |
「特になし」と書いた次の行に「以上」と入れれば完了です。 「特になし」と書くこと自体は恥ずかしいことではないので、正しく記載して提出しましょう。
今から勉強を始めて「勉強中」と記載する
志望業界に関連する資格があれば、今から勉強を始めて「◯◯ 取得に向けて勉強中」と書くのも手です。
たとえばIT企業を志望するなら「ITパスポート試験 取得に向けて勉強中」、金融業界なら「日本商工会議所簿記検定試験3級 取得に向けて勉強中」など。
「勉強中」と書くだけで、「入社に向けて行動している」という意欲のアピールになります。
ただし、実際に勉強していることが大前提。 面接で「どのくらい進んでいますか?」と聞かれたときに答えられないと逆効果です。
短期間で取れる就活向け資格を狙う
就活の提出時期から逆算して、1〜3ヶ月で取得できる資格を狙うのも有効な対策です。
| 資格 | 勉強期間の目安 | 難易度 | 受験頻度 |
|---|---|---|---|
| ITパスポート | 1〜2ヶ月 | やさしい | 随時(CBT方式) |
| MOS Excel | 1〜2ヶ月 | やさしい | 随時(CBT方式) |
| 秘書検定3級 | 1ヶ月 | やさしい | 年3回(6月・11月・2月) |
| 日商簿記3級 | 2〜3ヶ月 | ふつう | 年3回(6月・11月・2月) |
| FP3級 | 2〜3ヶ月 | ふつう | 年3回(5月・9月・1月) |
ITパスポートやMOSはCBT方式で随時受験できるため、スケジュールの融通が利きやすいのが魅力。
資格取得そのものだけでなく、「目標に向けて行動した姿勢」が評価対象になります。 面接で「なぜこの資格を取ろうと思ったのか」を話せると、自己PRにもつなげやすいです。
自己PR・ガクチカでスキルを補う
資格がなくても、実務に近い経験があればアピール材料になります。
プログラミングの独学、長期インターンでの業務経験、Webサイトの運営経験など。 資格欄ではなく、自己PRや志望動機の欄でスキルを伝えるのが効果的です。
「資格はないが、◯◯の経験で△△のスキルを身につけた」と面接で話せる準備をしておきましょう。
採用担当者が知りたいのは、資格の有無よりも「入社後に活躍できるポテンシャルがあるか」です。 資格以外のアピール材料を整理しておくと、書類全体の説得力が増します。
就活の履歴書で資格の「取得見込み」「勉強中」の書き方
まだ取得していない資格でも、条件を満たせば履歴書に記載できます。
「取得見込み」と「勉強中」は意味が異なるので、使い分けが必要です。 ここで正しい条件と書き方を確認しておきましょう。
「取得見込み」の条件と記載例
「取得見込み」は、受験予定が確定している、もしくは合格発表待ちの場合に使えます。
条件は、「入社日までに取得が完了する見通しがあること」。 教習所に通っていて卒業予定がある場合や、試験の受験日が確定している場合が該当します。
記載例はこちら。
| 年 | 月 | 免許・資格 |
|---|---|---|
| 2026 | 3 | 普通自動車第一種運転免許 取得見込み |
取得予定の年月が分かっている場合は、年月も記載します。 まだ確定していない場合は、年月を空欄にして「取得見込み」とだけ書いてもOKです。
「勉強中」の条件と記載例
「勉強中」は、受験日が未定でも実際に学習を進めている場合に使えます。
記載例はこちら。
| 年 | 月 | 免許・資格 |
|---|---|---|
| 日本商工会議所簿記検定試験 2級 取得に向けて勉強中 |
「勉強中」の場合は年月の記載は不要です。
ポイントは、実際に勉強していることが前提だということ。 面接で「今どのくらい進んでいますか?」「いつ受験予定ですか?」と聞かれる可能性があります。
テキストを買っただけ、ではなく、毎日少しずつでも学習を進めている状態が理想です。
「合格」「取得」「修了」の使い分け
資格の末尾に書く表現は、資格の種類によって異なります。
| 表現 | 使う場面 | 具体例 |
|---|---|---|
| 合格 | 試験に受かった場合 | 英検、簿記、FP、ITパスポート、宅建 |
| 取得 | 免許が交付された場合 | 運転免許、TOEIC(◯◯点取得) |
| 修了 | 講習・研修を終えた場合 | 防火管理者講習、食品衛生責任者講習 |
迷ったら、合格証書や免許証の記載を確認するのが確実です。 証書に「合格証書」と書いてあれば「合格」、「免許証」と書いてあれば「取得」を使いましょう。
取得見込み・勉強中を書く際の注意点
「取得見込み」「勉強中」は意欲のアピールになりますが、嘘の記載は絶対にNGです。
実際に勉強していない資格を「勉強中」と書いたり、受験予定がないのに「取得見込み」と書くと、経歴詐称にあたるリスクがあります。
「取得見込み」と書いて不合格だった場合は、速やかに企業の採用担当へ連絡してください。 連絡しないまま入社すると、経歴詐称として内定取り消しや解雇の対象になる可能性があります。
正直に伝えれば、企業側も事情を理解してくれるケースがほとんどです。 嘘をつくリスクのほうがはるかに大きいので、誠実に対応しましょう。
就活の履歴書の資格欄でよくある質問
資格欄の書き方で迷いやすいポイントをQ&A形式でまとめました。
資格は何級から履歴書に書ける?
明確な基準はありませんが、一般的な目安は以下のとおりです。
| 資格 | 記載推奨ライン |
|---|---|
| 英検 | 2級以上 |
| 簿記(日商) | 2級以上(経理志望なら3級もOK) |
| 漢検 | 2級以上 |
| TOEIC | 600点以上 |
| 秘書検定 | 2級以上 |
| FP | 3級以上(金融志望なら2級以上) |
業務に直結する資格であれば、3級でも記載して問題ありません。 迷ったら書いておいて、面接でアピールに繋げる方が得策です。
ペーパードライバーでも運転免許を書いていい?
免許を保有している事実は変わらないので、記載して問題ありません。
「ペーパードライバー」と履歴書に書く必要もないです。
ただし、営業職など業務で運転が必須の職種では、面接で「日常的に運転しますか?」と聞かれることがあります。 正直に答えたうえで、「入社までに練習します」と伝えれば大丈夫です。
資格欄に書ききれない場合はどうする?
応募先に関連する資格を優先し、関連性の低いものは省略してください。
それでも収まらない場合は、資格欄の最後に「その他の資格は別紙参照」と記載し、職務経歴書やスキルシートに一覧をまとめる方法があります。
資格欄の行数が多い履歴書テンプレートに変更するのも一つの手です。
資格の取得日はいつまでのものを書ける?
提出日時点で保有している資格は、取得時期に関係なくすべて記載できます。
在学中に取得した資格はもちろん、高校時代に取得した英検なども記載OK。 「古いから書けない」というルールはありません。
ただし、「取得見込み」として書けるのは、入社日までに取得予定がある場合に限ります。
資格欄に嘘を書いたらバレる?
バレるリスクは高いです。
入社時に資格証明書や合格証の提出を求められることがあり、持っていない資格を書いていた場合はその時点で発覚します。
経歴詐称として内定取り消しや解雇の対象になる可能性もあるため、絶対にやめましょう。 資格がないことよりも、嘘をつくことのほうがはるかにリスクが大きいです。
取得見込みと書いて不合格だった場合は?
不合格が判明した時点で、速やかに企業の採用担当へ連絡してください。
連絡しないまま入社すると経歴詐称と見なされる可能性があります。
「不合格だったのですが、引き続き再受験を予定しています」と正直に伝えれば、企業側も理解してくれるケースがほとんどです。 黙っているよりも、早めに連絡する方が印象は良くなります。
資格欄に「以上」は必要?
必要です。
資格・免許の記載が終わったら、次の行に「以上」と書いて締めます。 学歴欄や職歴欄と同じルールです。
「以上」がないと、「まだ書き足す予定だったのに忘れたのでは」と記入漏れを疑われる可能性があります。 最後の仕上げとして、忘れずに入れておきましょう。
履歴書を書き終えたら就活エージェントに添削してもらおう
資格欄の書き方が分かったら、履歴書全体を仕上げて第三者にチェックしてもらうのがおすすめです。
自分では気づきにくいミスや改善点を、プロの視点で指摘してもらえます。 就活エージェントなら、履歴書の添削を無料で受けられるサービスがほとんどです。
「正式名称が合っているか」「記載順は正しいか」といった資格欄のチェックはもちろん、志望動機や自己PRの書き方までまとめて見てもらえます。
書類選考の通過率を上げるには、完成した履歴書をそのまま提出するのではなく、一度プロに見てもらうのが近道。 添削を受けてブラッシュアップすれば、自信を持って提出できるようになります。
