ボランティアは、活動に参加した経験さえあれば誰でもアピールできる強みです。
ただ、書き方を工夫しないと「ただのいい人」「やったことを並べただけ」という印象になってしまうこともあります。
この記事では、27卒・28卒の就活で使える「ボランティア」の自己PR例文を、発揮した強み別に8つ紹介します。PREP法での書き方、協調性・主体性・継続力などの言い換え、面接での答え方まで解説するので、自分の経験に近いものを選んで参考にしてみてください。
「ボランティア」は就活の自己PRで強みになる?
結論として、ボランティアの経験は就活の自己PRで十分に強みになります。
むしろ、人や社会との関わり方が見える題材として、採用担当者に印象を残しやすい長所のひとつです。
ボランティアは、立場も価値観も違う人が集まり、報酬のない場で何かを動かしていく活動だからです。
そこには人との関わり方、課題への向き合い方、最後までやり切る姿勢など、仕事に通じる要素が自然と詰まっています。採用担当者は、どんな活動に参加したかよりも、その場であなたがどう動いたかを知りたがっています。
そもそも企業がボランティアの経験から読み取りたいのは、立場の違う相手と協力し、自分なりに考えて行動できる力です。
活動の規模が大きいかどうかは関係ありません。段取りが共有されず作業が重なったとき、相手と会話が続かなかったとき、準備が後手に回ったとき。そうした場面で何を考え、どう動いたかに、あなたらしさが表れます。
ただし、ここで多くの就活生がつまずくのが「ただのいい人」で終わってしまうことです。
採用担当者は、優しさや善意そのものを評価したいわけではありません。むしろ「参加して良い経験になりました」だけで終わると、仕事での再現性が見えず印象に残りません。大切なのは、活動の内容ではなく、その場で発揮した強みと、入社後にどう活かせるかを語ること。この視点を持てるかどうかで、同じボランティア経験でも見え方が大きく変わります。
ボランティアの自己PRを書くときのポイント
ここからは、ボランティアの自己PRを作るときに押さえておきたいポイントを解説します。
難しく考える必要はありません。次の5つを意識するだけで、ありきたりな印象から抜け出したボランティアの自己PRに仕上がります。
ボランティアに限らず、もっと幅広い強みや通過例文を知りたい方は、自己PRの書き方と通過例文35個をまとめた記事もあわせて読んでみてください。
活動内容の説明で終わらせない
ボランティアの自己PRで最も多い失敗が、活動の概要説明に文字数を使い切ってしまうことです。
採用担当者が知りたいのは、活動の中身ではなく、その場であなたが何をしたかです。
活動の説明は、強みが伝わる範囲で2〜3文に絞りましょう。残りの文字数は「自分がどう動き、どんな結果につながったか」に使うのがコツです。
発揮した「強み」を一つに絞る
ボランティアには、協調性も継続力も主体性も詰まっています。だからこそ、あれもこれもと盛り込みたくなります。
ただ、強みを並べると、結局どれも印象に残りません。
活動のなかでいちばん輝いた瞬間を一つ選び、その強みに絞って語りましょう。「私の強みは〜です」と一文で言い切れる状態になっているかを、書き上げたあとに確認してみてください。
PREP法で結論ファーストにする
自己PRは、「PREP法」という型に沿って書くと、誰でも論理的にまとまります。
採用担当者にとっていちばん理解しやすく、説得力のある構成です。
- P (Point):結論(私の強みは〜です)
- R (Reason):理由・背景(ボランティアの〜という場面で発揮しました)
- E (Example):具体例(〜という状況で、自分はこう動きました)
- P (Point):貢献(この強みを活かして貴社で〜したいです)
この順番を意識するだけで、話が脱線せず、伝えたいことが最初にしっかり届きます。
数字や固有名詞で具体性を出す
エピソードに具体的な数字を入れると、客観性が増して説得力が上がります。
「頑張った」「貢献した」という抽象的な表現は避けましょう。
参加人数、活動の頻度や期間、対応した件数、改善した割合など、行動の成果を数字で示せると効果的です。数字で表しにくいときは、取り組みの前と後で状況がどう変わったかを具体的に書いてください。
入社後にどう活かすかまで書く
自己PRは、過去の自慢で終わらせず、未来につなげることが大切です。
ボランティアで発揮した強みを、志望する仕事のどんな場面で活かせるかまで書きましょう。
「段取りを整えてチームをまとめた協調性を、貴社の〜業務でも活かしたい」のように結べると、採用担当者は入社後のあなたを具体的に想像できます。
【強み別】ボランティアの自己PR例文
ここからは、ボランティアの経験で発揮した強み別に、履歴書やエントリーシート(ES)で使える自己PR例文を紹介します。
それぞれの例文は、結論→理由→具体例→貢献の「PREP法」を意識して構成しています。
同じボランティア経験でも、どの強みを切り取るかで見せ方は変わります。自分のエピソードに一番近いものを選んで読んでみてください。なお、例文中の数字(人数・回数・件数など)はイメージしやすいよう入れた一例です。必ず自分の実体験の数字に置き換えて、等身大のエピソードに仕上げてください。
例文:協調性(河川敷の清掃ボランティア)
幅広い世代が集まる清掃ボランティアは、人との関わり方が自然とにじみ出るエピソードになります。
「バラバラだった全員の動きを噛み合わせた」という流れが見えると、どんな職場でも活きる協調性として評価されます。自分の意見を通したのではなく、全体が前に進むよう動いた点を見せてみてください。
私の強みは、立場の違う人の動きを噛み合わせて、全体を前に進める協調性です。
河川敷のゴミ拾いボランティアに月1回、8か月にわたって参加していたとき、参加者40名の年齢層がバラバラで、段取りがうまく共有されていませんでした。
その結果、同じ場所を別の人が二重にゴミ拾いをしてしまい、手つかずの区画が残るという無駄が起きていたのです。原因は「誰がどこを担当するかが曖昧なこと」にあると気づき、活動エリアを地図上で区切って分担を割り振る案を提案しました。年配の方には負担の少ない平地を、学生には移動の多い斜面を、と体力に合わせて配分したのもポイントです。
すると作業の重複がなくなり、同じ時間でこれまで手の回らなかった区画まで片付けられるようになりました。
立場の違う人の力を噛み合わせる協調性を活かし、チームで動く仕事の調整役を担いたいです。
例文:主体性(子どもの無料学習支援)
指示待ちでは回らない学習支援だからこそ、自分から動いた経験は主体性として光ります。
誰かに頼まれる前に手をつけたエピソードは、入社後も自走できる人だと採用担当者に響きます。「役割を与えられた」ではなく「自分で必要だと判断して動いた」点を強調するのがコツです。
私の強みは、困りごとに気づいたら、頼まれる前に自分から手を打つ主体性です。
地域の子ども向け無料学習支援に週1回、半年ほど通っていたとき、学年の違う子ども15名分の教材が一か所に混ざって置かれていました。
そのため毎回、講師が当日にプリントを探すところから始まり、肝心の指導時間が削られていたのです。準備で時間を取られるのはもったいない。誰にも頼まれてはいませんでしたが、見かねた私は学年別のプリント棚を自分で整理しました。よく使う教材には付箋で目印をつけ、初めて入った講師でもすぐ取り出せるようにしたのです。
その結果、当日の準備時間が大きく縮まり、子どもと向き合える時間を以前より長く確保できるようになりました。
必要だと感じたことを指示を待たずに形にして、周囲が動きやすい環境を整える役割を担っていきたいです。
例文:継続力(特別養護老人ホームの傾聴ボランティア)
すぐに成果が見えにくい傾聴ボランティアは、それだけで継続力を裏づけます。
「最初はうまくいかなくても、工夫しながら続けた」という流れは、地道に関係を積み上げられる人柄の印象を残せます。派手な結果がなくても、続けたこと自体が立派な強みです。
私の強みは、すぐに手応えが出ないことでも、工夫を重ねて続けられる継続力です。
特別養護老人ホームの傾聴ボランティアで、6名の利用者の方を隔週で1年間訪問していました。
正直に言えば、最初の数回は会話がまったく続かず、沈黙が気まずくて足が遠のきそうになったのが本音です。それでも「相手のことを知らないまま続けても変わらない」と考え、訪問のたびに利用者ごとの好きな話題や昔の仕事をメモに残し、次に活かすようにしました。前回の続きから話せるようになると、少しずつ会話が弾むようになっていったのです。
1年続けるころには、利用者の方から名前で呼んで待っていてもらえる関係になり、訪問を心待ちにしてもらえるまでになりました。
すぐに結果が出ないことにも工夫を重ねて向き合い続ける継続力で、相手と長く信頼を築く仕事を支えていきたいです。
例文:課題解決力(里山の植林・下草刈り)
うまくいかない原因を探って打開した経験があれば、課題解決力の説得力が増します。
「現状を観察し、原因を特定して、打ち手を考えた」という順番で書くと、論理的に動ける人だと印象を残せます。結果が数字で示せると、説得力はさらに増します。
私の強みは、うまくいかない原因を突き止めて、仕組みで打開する課題解決力です。
里山の植林・下草刈りのボランティアで、合計300本ほどの苗木を植えたなかに、枯れてしまう本数が目立つ区画がありました。
原因を観察すると、その区画は活動日以外の水やり当番が曖昧で、誰も世話をしない日が続いていたとわかったのです。私は「水やりの担当をはっきりさせれば防げる」と考え、メンバーで回せる当番表を作って、いつ誰が見回るかを一覧にしました。あわせて、雨の少ない時期は当番の回数を増やす調整も提案しました。
その取り組みを続けた結果、対象区画の枯死率を約2割改善でき、翌シーズンに植え直す手間も減らせました。
合わない結果の裏には必ず原因があるという姿勢で、課題の根本を探って打ち手を形にする仕事に取り組んでいきたいです。
例文:コミュニケーション能力(外国人住民の生活相談窓口補助)
言葉の壁がある現場での補助は、コミュニケーション能力をアピールしやすい経験です。
「伝わらなかった原因を考え、伝え方そのものを変えた」という視点で語ると、ただ話し好きなだけでなく、相手目線で工夫できる人だと評価されます。接客や折衝の多い職種を志望するなら特に効きます。
私の強みは、言葉が通じにくい相手にも、伝え方を変えて意思を届けるコミュニケーション能力です。
外国人住民の生活相談窓口の補助として、週末に4か月、合計40件ほどの相談に対応していました。
当初は「やさしい日本語」で説明していましたが、それでも伝わらず、手続きが途中で止まってしまう場面が続いたのです。「言葉だけに頼るから伝わらないんだ」。そう思い至り、手続きの流れを矢印と絵で示した図解の案内シートを作りました。窓口で指をさしながら一緒に確認する形にして、言葉に頼りきらない説明へ切り替えたのです。
すると、説明にかかる時間が短くなり、相談に来た方が安心した表情で手続きを終えられる場面が増えました。
相手に合わせて伝え方を組み立てるコミュニケーション能力を活かし、立場の異なる人をつなぐ仕事で力を発揮したいです。
例文:行動力(豪雨被災地の泥かき支援)
緊迫した現場で自分から動いた経験は、行動力を示すのに向いています。
うまくいったことだけでなく、走りながら壁にぶつかって学んだ流れで語ると、ただ突っ走るだけでない人だと印象に残せます。失敗から得た気づきまで添えるのがコツです。
私の強みは、止まった状況を見過ごさず、自分から動いて場を回す行動力です。
豪雨被災地の泥かき支援に3日間参加したとき、約20名のチームに指示待ちの人が多く、作業がたびたび止まっていました。
私は「待っていても進まない」と考え、現場で必要な道具を一人ずつ聞き取って手配し、作業班を分けて動かしました。最初は流れが良くなったものの、私はみんなを動かすことに気を取られ、体力配分の声かけまで手が回りませんでした。その結果、午後には疲労で手が止まる人が増え、終盤は人手が落ちてしまったのです。
この経験から、ただ動かすだけでなく、休憩のタイミングまで含めて先回りする大切さを学びました。
動き出す行動力に加えて、周囲の状態を見て配分まで考える視点を持ち、現場を最後まで支えられる人になりたいです。
例文:責任感(保護猫の譲渡会運営スタッフ)
命を預かる現場の運営スタッフなら、自分の役割をやり切る責任感が自然と伝わります。
「任された以上のところまで整えた」というエピソードは、仕事を安心して任せられる人だという印象につながります。地味でも、抜けを防ぐ仕組みを残した経験は強い武器です。
私の強みは、引き受けた役割を、抜けが出ない形に整えてでも果たす責任感です。
保護猫の譲渡会の運営スタッフとして、4回の開催に関わり、合計14件の里親成立に立ち会いました。
活動するなかで、里親希望者への説明がスタッフごとに違い、伝え忘れや行き違いが起きかねない状態に気づいたのです。私は「大切な命を預ける場で説明にばらつきがあってはいけない」と考え、確認すべき事項をまとめたチェックシートを作りました。次に入るスタッフがそのまま使えるよう引き継ぎ用に整え、誰が担当しても同じ説明ができる形にしたのです。
その結果、説明の抜けがなくなり、里親希望者からの問い合わせにも落ち着いて対応できるようになりました。
引き受けたことを抜け漏れなく果たす責任感を持って、人や社会からの信頼を支える仕事に取り組んでいきたいです。
例文:計画性(過疎地域の特産品PRイベント)
準備の多いイベント運営は、計画性をアピールしやすい経験です。
「行き当たりばったりだった準備を、逆算して立て直した」という流れで語ると、見通しを持って動ける人だと採用担当者に響きます。やり切れなかった点を正直に書くと、かえって誠実さが伝わります。
私の強みは、ゴールから逆算して、やるべきことを段取りに落とし込む計画性です。
過疎地域の特産品PRイベントに学生10名で関わったとき、準備が当日近くまで後手に回りがちでした。
このままでは間に合わない。そんな焦りから、開催日から逆算したスケジュールを引き、いつまでに何を終えるかを学生班で共有して進めました。ところが、地元の協力者との連絡調整を私が後回しにしてしまい、出店の配置など一部の準備が当日まで固まりませんでした。来場は90名と賑わったものの、地元との詰めの甘さが心残りになったのです。
この経験から、自分たちの段取りだけでなく、関係する相手との調整も計画に組み込む必要があると痛感しました。
全体を見渡して逆算する計画性に、関わる人との連携まで含める視点を加え、準備を最後までやり切れる人になりたいです。
1日だけ・短期のボランティアでも自己PRに使える?
「1日参加しただけのボランティアでも、自己PRに書いていいのか」と不安に思う就活生は少なくありません。
結論として、活動の期間の長さは合否を分ける要素ではありません。
採用担当者が見ているのは、参加した日数ではなく、その短い時間のなかであなたが何を考え、どう動いたかです。1日のイベントでも、現場で気づいたことに自分から手を打ったなら、立派なアピール材料になります。
むしろ短期の活動は、「限られた時間で何を見て、どう行動したか」が際立つため、行動の質を伝えやすい一面もあります。
大切なのは、活動の規模を大きく見せようとすることではなく、その場での自分の動きを具体的に切り取ること。1日の参加でも、きっかけ・行動・結果の3つがそろえば、長期の活動と同じように強みを示せます。
反対に、長く続けた活動でも「参加していただけ」と書けば印象は薄くなります。
期間の長短にとらわれず、自分がいちばん動いた場面を一つ選んで深く語るのが、短期ボランティアを強みに変えるコツです。
ボランティアの自己PRで使える言い換え・伝え方
「ボランティアを頑張りました」とだけ書くと、ほかの就活生に埋もれてしまいます。
自分のエピソードに合った言葉に言い換えると、強みがぐっと伝わりやすくなります。下の表から、自分の経験にしっくりくるものを選んでみてください。
| ボランティアでの経験 | 言い換えのキーワード | 向く業界・職種/使いどころ |
|---|---|---|
| 世代の違う参加者の動きを分担で噛み合わせた | 協調性・チームワーク | チーム前提の職場、人事・サービス業のES |
| 頼まれる前に教材棚を整理して準備を改善した | 主体性・積極性 | ベンチャー・成長企業、裁量の大きい職種 |
| 会話が続かなくても工夫して通い続けた | 継続力・粘り強さ | 介護・福祉・長期育成型の企業 |
| 枯死の原因を特定して当番表で改善した | 課題解決力・問題解決能力 | コンサル・企画・IT、論理性を見る選考 |
| 図解で言葉に頼らない説明に切り替えた | コミュニケーション能力・伝える力 | 営業・接客・広報、面接での自己PR |
| 止まった現場で道具を手配し班を動かした | 行動力・実行力 | 営業・ベンチャー、即対応が求められる職場 |
| 説明のばらつきをチェックシートで整えた | 責任感・誠実さ | 金融・公務員・インフラ、安定志向の企業 |
| 逆算スケジュールで学生班をまとめた | 計画性・進捗管理力 | 事務・管理部門、段取りを重視する企業 |
なお、「ボランティア」という言葉そのものも、活動に合わせて「地域での清掃活動」「子どもの学習支援」「福祉施設での活動」「災害復興の支援活動」などと言い換えられます。
活動の種類が具体的に伝わると、状況がぐっとイメージしやすくなります。下の番号付きリストでは、よく使う言い換え語と、それが向く人を一つずつ整理しました。
①協調性・チームワーク
立場の違う人をつなぎ、全体が前に進むよう動ける力です。
世代や背景の異なる参加者をまとめた経験がある人に向いています。
②主体性・積極性
指示を待たず、必要だと判断したことに自分から動ける力です。
誰にも頼まれていないことを自分の判断で始めた人におすすめの言い換えです。
③継続力・粘り強さ
すぐ結果が出なくても、やり方を変えながら地道に続けられる力です。
長く同じ活動に通い、関係を積み上げた人の強みになります。
④課題解決力・問題解決能力
うまくいかない原因を探り、打ち手を考えて前に進める力です。
活動の困りごとを自分なりの工夫で打開した人に合います。
⑤コミュニケーション能力・伝える力
相手に合わせて伝え方を工夫し、わかりやすく届けられる力です。
言葉や立場の壁を越えて意思を通わせた人に向いています。
⑥行動力・実行力
考えるだけで止まらず、自分から動いて場を回せる力です。
止まった状況を見て、率先して動き出した経験がある人におすすめです。
⑦責任感・誠実さ
任された役割を最後まで投げ出さず、抜けなくやり切れる力です。
地味でも約束を守り抜いた経験は、仕事を任せられる安心感につながります。
⑧計画性・進捗管理力
ゴールから逆算して、やるべきことを段取りに落とし込める力です。
準備や運営で全体の見通しを立てて動いた人に向いています。
言い換えのコツは、強みの名前を先に決めてから書き始めることです。
「私の強みは〜です」の〜に当てはまる言葉を一つ選べば、エピソードの語り口も自然と定まります。自分のエピソードでいちばん輝いた瞬間がどの言葉に当たるかを、表を見ながら探してみてください。
ボランティアの自己PRの注意点・NG例
ボランティアの自己PRをさらに良くするために、気をつけたい注意点を3つ紹介します。
よくある失敗例を知って、同じつまずき方をしないようにしましょう。
注意点1:「ただのいい人」で終わらせない
ボランティアの自己PRで最も避けたいのが、善意や優しさのアピールだけで終わってしまうことです。
「人の役に立てて嬉しかった」だけでは、仕事での再現性が採用担当者に伝わりません。
大切なのは、活動のなかで自分がどう動き、何を変えたかという行動の中身です。下の例で、ビフォーアフターを見比べてみてください。
NG例:
清掃ボランティアに参加し、地域の役に立てたことにやりがいを感じ、人の役に立つ喜びを学びました。
OK例:
清掃ボランティアで作業の重複が起きていたため、私はエリア分担を提案し、同じ時間で片付く範囲を広げました。
注意点2:「ただ参加していただけ」に見せない
ボランティアに参加していた事実だけを書いても、強みは伝わりません。
大切なのは、その活動のなかであなたが「何を考え、どんな役割を果たしたか」です。
「ボランティアをしました」ではなく、「作業が重複していたので自分が分担を提案した」のように、自分の動きを具体的に描きましょう。主語を「私」にして語ると、当事者として動いた姿勢が伝わります。
注意点3:結果を数字や変化で示す
ボランティアの自己PRは、入社後も同じように動ける人かを示すためのものです。
「頑張りました」だけの感想文になってしまうと、採用担当者はあなたの力を判断できません。
参加人数や活動の回数、改善できた割合など、取り組みの成果を数字で客観的に示すことを意識しましょう。
数字で表せないときは、取り組みの前後で状況がどう変わったかを具体的に書いてください。
面接でボランティアの自己PRをするときの想定質問
エントリーシートを通過したら、次は面接です。
ボランティアの自己PRを深掘りする質問を想定して、準備しておきましょう。
質問1:「なぜそのボランティアに参加しようと思ったのですか?」
活動に取り組んだ動機や、あなたの価値観を見る質問です。
「単位のため」「友達に誘われて」だけで終わらせず、参加して何を感じ、どう関わったかまで語りましょう。
きっかけは何であれ、活動のなかで自分なりの目的を見つけて動いた点を伝えると、主体性のある人だと印象を残せます。
質問2:「活動で大変だったことは何ですか?」
困難への向き合い方と、乗り越える力を見る質問です。
活動そのものの大変さを語るのではなく、つまずいたときに自分がどう動いたかをセットで話すのがポイント。
「会話が続かず悩んだが、話題をメモして通い続けた」のように、課題と行動を結びつけて答えるのがコツです。
質問3:「その経験を入社後どう活かしたいですか?」
ボランティアで得た強みと、仕事との結びつきを見る質問です。
「協調性があります」で終わらせず、志望する仕事のどんな場面で活かせるかを具体的に話しましょう。
企業の事業内容や働き方を調べたうえで答えると、志望度の高さも一緒に印象づけられます。
履歴書を無料で作れるテンプレートを活用しよう
ボランティアの経験をアピールする自己PRが固まったら、次は履歴書やエントリーシートの作成です。
Web上で項目を埋めるだけで、きれいな書類が簡単に作れる「履歴書Pro」の活用がおすすめです。
手書きの手間やWordでのフォーマット崩れの心配がなく、豊富なテンプレートから自分に合ったデザインを選べます。
作成した書類はPDFで簡単にダウンロードできるので、すぐに印刷したり、メールで提出したりできます。
履歴書Proのおすすめポイント
- 豊富なテンプレートから、自分に合ったデザインを選べる
- Web上で入力するだけで、フォーマット崩れのないきれいな書類が完成
- 作成した履歴書はPDFで簡単にダウンロード・印刷が可能
ボランティアの自己PRに関するよくある質問
最後に、履歴書やESの自己PRでのボランティアについて、
就活生が抱きがちな疑問にお答えします。
ボランティアで目立った成果がありません。それでもアピールできますか?
派手な成果は必要ありません。
採用担当者が見ているのは、成果の大きさではなく、取り組む過程でのあなたの考え方や動き方です。
作業の重複に気づいて分担を提案した、会話が続かなくても通い続けた、説明のばらつきを整えた。こうした小さな行動のなかに、あなたの強みは隠れています。
自分では気づきにくいので、一緒に活動した仲間に「私ってどんなとき頼りにされてた?」と聞いてみるのも有効です。
ボランティアの動機が「就活のため」でも書いていいですか?
動機そのものは、合否を大きく左右しません。
採用担当者が知りたいのは、参加のきっかけよりも、活動のなかで何を考えてどう動いたかです。
就活を意識して始めた活動でも、現場で自分なりの課題を見つけて動いたなら、その行動をしっかり語れば問題ありません。きっかけを正直に伝えたうえで、活動を通じて感じたことや工夫した点を添えると、かえって誠実な印象を残せます。
1回だけの参加でも自己PRに使えますか?
1回の参加でも十分に使えます。
大切なのは参加した回数ではなく、その場でどう考え、どう動いたかです。
1日のイベントでも、現場で気づいたことに自分から手を打ったエピソードがあれば、長く続けた活動と同じように強みを伝えられます。回数の少なさを引け目に感じず、その日の自分の行動を具体的に切り取って語ってみてください。
まとめ:ボランティアの経験を強みに変えて、自信を持って選考に臨もう
この記事では、履歴書やエントリーシート(ES)の自己PRで「ボランティア」の経験を効果的にアピールする方法を解説してきました。
大切なのは、活動の内容そのものではなく、その場で発揮した強みを語ること。
「協調性」「主体性」「継続力」「課題解決力」「責任感」「計画性」のように、自分のエピソードに合う言葉に言い換えれば、あなたの魅力はもっと鮮明に伝わります。
まずは、ボランティアでの経験のなかで「自分がいちばん動いた瞬間」を一つ書き出してみるところから始めてみてください。
そこに、きっかけ・行動・結果を足していけば、あなただけのボランティアの自己PRが少しずつ形になっていきます。
ボランティアは、人や社会との関わり方が見える、あなたらしさの宝庫です。
この記事を参考に自己PRを完成させて、自信を持って次の選考ステップへ進んでください。



