新卒の履歴書で通勤時間がわからない場合でも、空欄での提出はNGです。
転居先未定・配属先未定・フルリモートなど状況によって適切な書き方は異なるため、正しい書き方を知っておくことで採用担当者に良い印象を与えやすくなります。
本記事では、新卒履歴書の通勤時間がわからない場合の書き方、採用担当者が見ているポイント、通勤時間の調べ方について解説します。
- 新卒の履歴書の通勤時間は、わからない場合でも空欄はNG
- 転居先未定・配属先未定・フルリモートなど状況別の書き方
- 交通機関や所要時間の正しい調べ方
【状況別】新卒の履歴書の通勤時間がわからないときの書き方
新卒の履歴書の「通勤時間」は、現時点での予測を立て、「暫定的な数字+補足文」を組み合わせて記入しましょう。
通勤時間がわからないからといって空欄にして提出するのはマナー違反です。
引っ越し予定で転居先が決まっていない場合の書き方

転居先がまだ決まっていない場合は、住所欄には現住所を記載し、住所の横に「※入社までに転居予定」と注記しましょう。
通勤時間欄には「約1時間00分(転居後の見込み)」と記載するのがスタンダードな書き方です。
備考欄に「通勤時間は転居後1時間以内となる見込みです」と一文添えると、採用担当者への伝わり方がぐっとよくなります。
現住所が遠くても、入社後に転居する意思があることを明示すればネガティブに受け取られるリスクは少ないでしょう。
配属先が未定の場合の書き方

募集要項に複数の勤務地が記載されていて、どこに配属されるかわからない場合は、本社または代表的な拠点までの所要時間を記入します。
通勤時間欄には「約◯時間◯分(本社基準)」と注釈を付けるのが基本。採用担当者が「どこを基準にした数字か」を一目で確認できるようになります。
「本社まで◯分、◯◯支店まで◯分」と複数記載するのは情報過多に見られることも。わかりやすい一拠点を選び簡潔に記載しましょう。
勤務地が複数ある場合の書き方

勤務地が複数ある場合は「希望する勤務地」か「もっとも遠い拠点」のどちらかを基準にして記入します。
遠い拠点を基準にしておくと「どこに配属されても通勤できる」という安心感を採用担当者に与えられます。
記入の際は、拠点名を明記するのがポイントです。
「約◯時間◯分(◯◯支店基準)」のように書けば、採用担当者が別途計算する手間を省けます。
気遣いの一言があるだけで、丁寧なイメージを持ってもらいやすいです。
配属先がまったく見当がつかない場合は、「配属先により決定」と記載しましょう。
フルリモートの場合の書き方

フルリモートであっても、通勤時間欄は「0分」とは書かず、本社の場所を基準に通勤時間を記載します。
現住所から最寄りオフィスまでの所要時間を記入し、「原則在宅勤務を想定」と注釈を付けるのが正しい書き方。
突発的な出社が発生した場合に備え、実際の移動時間を把握しておくことも大切です。
企業側から「0分で記入してください」と指示がある場合を除き、実時間を記入しましょう。
新卒の履歴書の通勤時間の書き方ルール

新卒履歴書の通勤時間欄の書き方にはポイントがあります。
一つずつ解説します。
片道の最短ルートの時間を記入する
通勤時間欄に書くのは「片道」の所要時間です。往復時間と混同してしまう方も多いため、必ず頭に入れておきましょう。
複数の経路が存在する場合は、もっとも時間が短いルートを選択するのが基本です。
また「特急利用で15分」のように特急料金が発生するルートは避けてください。通常の定期券で利用できる、一般的な経路を選ぶようにしましょう。
乗換案内の検索結果を確認し、表示されている片道の所要時間をそのまま引用しましょう。
ドア・ツー・ドアの合計時間を記入する
自宅の玄関を出てから会社の受付に到着するまでのすべての工程(ドア・ツー・ドア)の所要時間を記入しましょう。
電車やバスの乗車時間だけを記入するのは、誤りです。
電車に乗っている時間だけを書いてしまうと、実態より短い数字が並ぶことになります。
採用担当者は通勤の現実的な負担を把握したいため、合計時間を記入することを意識しましょう。
5分単位で四捨五入を行う
時間は5分単位に整えて記入するのがマナーのため、四捨五入で調整しましょう。
たとえば、以下の順番でアクセスする場合は、家から徒歩7分+電車20分+会社までの徒歩10分で合計37分。
- 自宅〜最寄り駅:7分
- 電車の乗車時間:20分
- 会社の最寄り駅〜会社:10分
これを5分単位に整えて「35分」が記入するべき数字です。
1時間未満でも「0時間〇〇分」と書く
履歴書に「時間」と「分」の両方の記入欄がある場合には、時間の欄も空白にせず埋めます。
たとえば、徒歩5分や自転車10分など、近距離の場合でも「0時間◯分」と正確に記入します。
5分なら「0時間5分」、9分など切りの悪い数字の場合は四捨五入して「0時間10分」と、5分単位に整えて記載しましょう。ちょうど1時間の場合も「1時間00分」と分の欄まで埋めるのが正しい形式です。
交通機関(電車・バス・徒歩・車)を明確にする
交通手段の欄には、通勤で利用するすべての手段を記入します。
| 通勤方法 | 書き方 |
|---|---|
| 徒歩のみ | 徒歩 |
| 電車のみ | 電車 |
| バス+電車 | バス・電車 |
| 自転車+電車 | 自転車・電車 |
「徒歩と電車を使う」場合は「徒歩・電車」、「バス乗り継ぎ後に電車」なら「バス・電車」と、ルート順に書くのが丁寧です。
車通勤が認められている企業への応募では、渋滞を考慮した平均的な所要時間を算出してください。「空いていれば20分」ではなく、実際に通う時間帯の現実的な所要時間を記入しましょう。
電車の場合、スペースに余裕があれば「東急田園都市線・東京メトロ半蔵門線」のように路線も添えるとより丁寧です。
正しい通勤時間の調べ方
履歴書に記載する通勤時間は、採用担当者が納得できる、客観的なツールで算出した数字を記入しましょう。
電車や公共交通機関の通勤時間は、乗換案内アプリを使うと調べやすいです。対して、徒歩や自転車、車でかかる時間は地図アプリが適切です。
それぞれおすすめのアプリやサービスを紹介していきます。
乗換案内アプリ
乗換案内アプリとは、出発地と目的地を入力するだけで、電車・バスの経路と所要時間を自動で計算してくれるサービスです。
以下のようなアプリ・サービスが一般的によく使われています。
スマホにアプリが入っていればいつも通り検索しましょう。アプリがない場合は「〇〇駅から〇〇駅 所要時間」とWeb検索すると、各サービスの結果が並んだページがヒットします。
また注意したいのが、曜日と時間帯の設定です。路線によってはダイヤが平日・休日で異なるため、必ず実際に通勤する曜日・時間帯に設定して検索しましょう。
地図アプリ
乗換案内アプリで電車の所要時間を調べたら、次は駅から会社までの徒歩時間を地図アプリで確認しましょう。
代表的なサービスは以下の通りです。
- Googleマップ
- Appleマップ
徒歩、自転車、車など、自分が実際に使う移動手段のモードに切り替えて検索しましょう。
また、駅によっては出口によって数分程度のズレが生じることがあるため、利用する出口を正確に指定できるとより実態に近い時間が把握できます。
地図アプリで徒歩時間を確認できたら、乗換案内アプリで算出した電車の所要時間との合計時間を計算して、履歴書に記入しましょう。
採用担当者は新卒履歴書の通勤時間の欄で何を見ている?
通勤時間欄は、単なる「距離の確認欄」ではありません。
採用担当者は、履歴書の通勤時間を見る際、以下の視点でチェックしていることが多いです。
簡単な項目だからこそ、ミスなく記載して、マイナスな評価を受けないようにしましょう。
無理なく通えるか
採用担当者がまず確認するのは「毎日無理なく通勤を続けられるか」という点です。
片道2時間以上のように長時間の通勤時間は、体力的な負担が大きく、早期離職につながりやすいと判断されることがあります。
反対に徒歩や自転車など通勤時間が短いと、体力的な消耗も少なく、安定した出勤が期待できる人だとポジティブに受け取られることも。
「体力的に持つか」だけでなく、「電車が遅延したとき定時出社できるか」という現実的な懸念も生まれます。
遠方から応募する場合は、通勤時間の数字を書いて終わりにせず、「入社後転居予定」と記入すると、採用担当者に安心感を与えられます。
交通費のコスト面
多くの企業には、交通費の月額支給上限が設けられています。上限を超える経路の場合、採用判断に影響する可能性がゼロではありません。
特急や新幹線を使う遠距離通勤を想定している場合は、応募前に求人票や採用ページで支給条件を確認しておきましょう。
| 状況 | 対応策 |
|---|---|
| 特急利用など高額な経路を利用する | 求人票・採用ページで支給上限を事前に確認する |
| 上限を超える可能性がある | 面接で転居予定・別ルートの利用を伝える |
支給条件を事前に把握したうえで応募することは、入社後の後悔を防げるだけでなく、企業への配慮として好印象を持ってもらえることもあります。
丁寧な書類作成能力
通勤時間欄の書き方から、採用担当者は「仕事の丁寧さ」を読み取っています。
特に以下のように細部にこだわることで、丁寧さだけでなく、チームメンバーへの配慮ができる協調性もアピールできます。
- 5分単位への調整
- 0時間表記の有無
- 補足コメントの入れ方
特に気をつけたいのが、空欄のリスク。「わからないから空欄」にしてしまうと、「仕事でも不明点を放置する人」というネガティブなイメージを与えかねません。
通勤時間を書くだけだからといって気を抜かず、人柄や志望度の高さを伝えられるよう丁寧に記載するようにしてください。
新卒の履歴書の通勤時間がわからない場合によくある質問
以下のよくある質問について、回答をまとめています。
履歴書の通勤時間を「空欄」で提出してもいい?
新卒履歴書の通勤時間を空欄にするのはNGです。
「記入漏れ」や「手を抜いている」と判断され、書類落ちしてしまうリスクもあります。
通勤時間が確定していない場合でも、「転居先検討中のため未定」「入社後に転居予定」など、現状を正直に伝える一言を添えることが大切です。
6分や7分などの端数はどうする?
6分や7分といった端数は、5分単位に四捨五入して記入します。
分単位・秒単位の正確さよりも、採用担当者が読みやすい数字を優先するのがマナーです。
1分刻みの細かい数字は、交通費計算などの事務処理を煩雑にする面もあります。
3分なら5分、7分なら10分と整えるだけで、読み手への配慮が伝わります。迷ったら、やや短め(切り捨て)に整えるのが無難です。
自転車や車通勤の計算方法は?
車通勤の場合は、GoogleマップやAppleマップの「車モード」で、平日朝の時間帯を設定して検索するのが基本です。
空いている夜間や休日のデータではなく、実際に通う朝のラッシュ時の所要時間を使いましょう。
自転車の場合は天候によって所要時間が変わるため、基本的には公共交通機関での時間を記入しておくほうが良いでしょう。「晴天時は自転車で15分」など実態を伝えたい場合は、備考欄に補足として添えると親切です。
通勤時間を書く欄がないときは?
通勤時間を書く欄がない履歴書であれば、無理に記載する必要はありません。
応募先から指定がない限り、空いているスペースや本人希望欄に書き足す必要もありません。
企業が通勤時間を確認したい場合は、面接で質問されたり、入社手続きの際に確認されたりするケースが一般的です。
履歴書は指定された項目を正しく記入することを優先しましょう。
通勤時間が長すぎると不利になりますか?
通勤時間が長いだけで、不採用になるとは限りません。
採用担当者は、通勤の負担によって遅刻や早期離職のリスクが高くならないかを確認するため、通勤時間を参考にしています。
通勤時間が長い場合でも、無理なく通勤できることを説明できれば、大きな問題にならないケースがほとんどです。
近くに引っ越す予定がある場合は、面接で伝えると不安を解消しやすくなります。
履歴書の通勤時間の書き方に迷ったらテンプレートを活用しよう
履歴書の通勤時間欄をはじめ「どこに何を書けばいいかわからない」と感じる方も多いでしょう。
そんな時は、履歴書テンプレートを活用するのがおすすめです。
「履歴書PRO」なら、用意された入力フォームに記入するだけで、履歴書が自動で完成します。
まとめ:新卒履歴書の通勤時間がわからない時は概算を記入すればOK
新卒履歴書の通勤時間欄で求められているのは、ミリ単位の正確さではなく、採用担当者への配慮が感じられる、誠実な記載です。
以下のポイントを抑えることで、採用担当者に「通勤に問題がない人」「丁寧な仕事をする人」と受け取られやすくなります。
- 転居先が未定の場合:現住所を記載したうえで「入社後転居予定」と補足する
- 配属先が未定の場合:本社など代表的な拠点を基準に「約◯分(本社基準)」と記入する
- 勤務地が複数ある場合:希望拠点または最も遠い拠点を基準に拠点名を明記する
- フルリモートの場合:「0分」とは書かず、最寄りオフィスまでの所要時間を記入する
いずれの場合も空欄はNGです。ルールを理解したうえで丁寧に仕上げた履歴書は、自信を持って企業へ提出できる一枚になります。



